ログイン・画面の構成・基本操作の確認

この作業を実施する人:労務管理担当者     作業時間:60分

 このセクションでおこなう設定の目的

MINAGINEはあらかじめ登録された勤務予定をもとに、所定労働/法定内残業/法定外残業/休日労働(法定/法定外)などの計上処理を行います。ここでは、計上処理の基準となる基本の設定と、1週間の所定労働時間の登録をおこないます。

 このセクションの設定を進める前の準備・チェックポイント

MINAGINEで使われる「就業形態」区分を理解し、自社の選択項目を定める。
 (→「1-4 就業形態を整理しましょう」)
休日設定についてを理解し、自社の選択項目を定める。
 (→「1-5 休日の運用について、整理しましょう」)

このセクションの解説内容

1.設定の流れと、就業形態により異なる点を理解する

2.就業時間管理に必須の7項目を設定する

3.カレンダー機能を使って設定する(追加休日/シフト制の場合の出勤予定等)


4.出勤パターンと作成する

5.社員ごとの出勤予定を作成する

設定の前に:就業形態ごとに異なる点を確認する

就業形態によって出勤予定の設定に違いがあります。たとえば、固定勤務制・フレックスタイム制の場合は最初に曜日ごとの出勤パターンを登録しますが、シフト制の場合は毎月のシフトを画面上から設定する形態のため、勤務日までに出勤予定を定める運用となります。

 就業形態ごとの設定の流れ

出勤パターンは個別に変えられるの?

部署ごと、個人ごとに曜日ごとの出勤パターンを変えることもできます。後述の部署マスタ・社員マスタを作成後に、タイムカードの設定(部署)あるいは社員マスタにて、個別に設定を行ってください。

計上処理の基本項目を設定する

操作画面設定 > 就業管理 > タイムカードマスタ > タイムカードの設定(会社)>
就業時間の設定/計上の設定

 設定項目を確認する

タイムカードを使うための基本設定をおこなうための設定項目を確認します。設定方法は、次ページ以降を参照してください。

 タイムカード(会社)の設定画面上部


設定項目
設定内容

月の開始日月の起算日(締め日の翌日)になります。例)月末締めの場合、月の開始日は1日
月度の単位

「開始日を含む月を当月度とする」か「開始日を含む月の翌月を当月度とする」かを定めます。

例)月の開始日が21日の場合、

  4月21日〜20日を4月度とするか、5月度とするか、の設定です。

週の開始曜日

週の起算日になります。

週40時間超法定外勤務の計算における起算日にもなります。

日の所定勤務時間数

シフト制2を採用している場合は、この設定をもとに、時間外時間を計算します。

フレックス制を採用している場合の、振替出勤をした場合は、この設定をもとに、1日単位の過不足時間を計算します。

例)週1日平均の所定労働時間数は8時間で、

  曜日によって所定勤務時間が異なるが、

  何曜日に休暇を取得しても、8時間分の休暇を取得したことにしたい。

休憩時間の設定

就業規則に併せて労働時間に対する必要な休憩時間数を入力します。

労働基準法では、

6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分、

8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩を与えなければならない、

と定めてられています。

有効となる打刻時間帯

打刻をした際の、日付が切り替わる境目の時刻です。

例)終了打刻の境目を25:00とした場合、

  深夜01:00までの終了打刻は当日勤務の打刻(25:00)となり、

  01:01以降の終了打刻は翌日勤務の打刻となります。

法定休日Part1に示したとおり、法定休日は任意に設定することができます。
自社の運用ルールをここで設定します。
法定外残業
(日次・週次)
計上時に、日次・週次で法定外残業を計算します。

 就業時間を設定する

操作画面設定 > 就業管理 > タイムカードマスタ > タイムカードの設定(会社)>
就業時間の設定(①~⑥)

就業時間に関する①~⑥の項目を設定します。なお、①~③は会社単位のみの設定となりますが、④~⑥は部署単位で変えることができます。ここではまず、会社単位で基本となる情報を設定します。

 就業時間の設定 画面例

 計上方法を設定する

操作画面設定 > 就業管理 > タイムカードマスタ > タイムカードの設定(会社)>
計上の設定(⑦~⑧)

計上方法に関する⑦~⑧の項目を設定します。ここではまず、会社の標準となる計上方法を設定します。

 計上の設定 画面例

出勤パターンを設定する(固定勤務制・フレックスタイム制の場合)

 1週間の出勤パターンを設定する(自動設定)

操作画面設定 > 就業管理 > タイムカードの設定(会社) >   就業時間の設定 >
 
就業時間の詳細設定(変更したい曜日をクリックすると、編集画面に遷移します)

MIINAGINE上での時間管理(時間外、遅刻早退、休日)は、あらかじめ登録された「出勤予定」との差異で判断します。この出勤パターンをもとに、社員の出勤予定が自動作成されます。作成された出勤予定と、実際の勤怠を比較して、遅刻早退や時間外の時間数を計算します。

 出勤パターン設定後の画面表示例

 人事ユーザーガイドブック P99~100参照。

フレックスタイム制の時間設定方法とは?

フレックス制1及び2の場合、本来は日の所定勤務時間数が固定されるものではありませんが、MINAGINEはシステム上の都合で、毎日8時間勤務になるよう、時間入力していただく必要があります。勤怠管理自体は「フレックス制」で運用されますので、便宜上の操作として対応ください。

 部署単位で出勤パターンを設定する(手動設定)

操作画面設定 > 就業管理 > タイムカードマスタ > タイムカードの設定(部署)

組織や就業形態によって規定が異なる場合は、登録済みの部署ごとに設定が可能です。部署の設定は、自部署の設定を持たない場合、上位部署の設定に影響されます。(上位部署も設定を持たない場合は、会社の設定が適用されます。)
※月の開始日など、部署別に設定できない項目もございます。

 部署単位で設定する時の確認・操作箇所

 社員単位で出勤パターンを設定する(手動設定)

操作画面設定 > 社員管理 > 社員 > 社員マスタ で該当する社員を選択
 ⇒ 就業設定 > 就業形態 > 出勤予定パターン > 入力欄を表示する で曜日の上をクリック

時短勤務制の社員など、社員によって出勤予定が異なる場合は、社員ごとに設定を変えることが可能です。

 社員ごとの設定画面例

 カレンダーで設定する(手動設定):会社独自の休日設定/変形労働制の場合

操作画面処理 > 就業管理 > マスタ情報 > 会社カレンダー または 部署カレンダー

変形労働制を採用しているケースや、会社が定めた休日など、曜日毎の出勤予定が固定的でない場合や、イレギュラーなケースがある場合、カレンダーを使って、個別に休日を指定することができます。カレンダーは、会社単位と部署単位で設定できます。
※自部署でカレンダーの設定がされていなくても、上位部署の設定に影響されます。

 人事ユーザーガイドブック P26参照。

設定完了後に行うこと:自動作成へ切り替える

操作画面設定 > 就業管理 >
出勤予定マスタ > 出勤予定作成の設定(会社) または 出勤予定作成の設定(部署)

部署別、社員別など個別で出勤予定を作成した場合、設定が完了したら「画面で作成」から「自動作成」に切り替えます。これで、勤怠管理の基準となる出勤予定が確定されました。 ※設定は会社単位と部署単位で設定できます。
※「自動作成」に切り替えた日の夜間より、出勤予定が自動作成されます。

 出勤予定の設定後画面例

人事ユーザーガイドブック P100参照。

手動で作成する場合の目安期間は?

手動で作成する場合は、90日先までの出勤予定を作るケースが一般的です。出勤予定がないと休暇の申請ができませんので、ご注意ください。

出勤パターンを設定する(シフト制)の場合

操作画面処理 > 就業管理 > タイムカード > 出勤予定の作成 または 出勤予定の希望登録

シフト制の場合は、社員ごとに「出勤予定」を設定します。上長もしくは人事担当者が手動作成する方法か、本人が希望を出して承認する形で行います。テンプレートに入力してアップロードすることもできます。なお、アルバイトなど勤務時間数のみを計算したい場合(シフト制2)は、パターンを作成する必要もありません。実労働時間が計算されます。

出勤予定のアップロード用シート処理 > 就業管理 > 出勤予定の作成 > ダウンロード より、
 出力対象「テンプレート」を選択して「出力」をクリックします。

 シフト制の場合の運用例

自動作成後に出勤パターンを変更する場合

操作画面処理 > 就業管理 > 出勤予定の作成 

該当する社員氏名の上をクリックすると、出勤予定が表示されます。
必要な箇所を手動で修正し、更新してください。

 社員別の出勤予定の画面例

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