部署・役職の登録

この作業を実施する人:労務管理担当者     作業時間:30分

 このセクションでおこなう設定の目的

社員が所属する部署と、役職を登録します。MINAGINEで運用するための部署、役職のあり方を知ることで、社員の勤怠に合った運用ができるようになります。

 このセクションの設定を進める前の準備・チェックポイント

MINAGINE登録に必要な「組織」や「責任者・承認者」の考え方について理解する
MINAGINE登録用の組織図情報を準備する(組織マスタの準備)

このセクションの解説内容

  1. MINAGINEにおける
    「部署」とは?

  1. 部署マスタを作成して、
    組織登録をおこなう
  1. MINAGINEにおける
    「役職」とは?

  1. MINAGINEにおける
    「職種」とは?

部署登録の前に:MINAGINE運用上の「部署」とは

MINAGINEにおける「部署」は、承認する人とされる人の関係性を明確にし、勤怠管理をスムーズに進めるために区分します。会社の組織図と同じである必要はありません。次の3点を確認し、就業形態別や承認者別など、実態に合う勤怠管理ができるよう、部署構造を設定していきましょう。

 部署登録の前に知っておくべき3つのポイント

1.社員は必ずどこかの部署に所属:
社員がMINAGINEを利用するには部署に所属していないといけません。
(役員など組織図上に所属部署がない場合でも、所属先を決める必要があります。)
2.承認ルートが所属登録の基準:
「MINAGINE用の組織図」は必ずしも会社の組織図通りに登録する必要はありません。
働き方の違い、運用ルールや承認の流れが管理しやすい組織図を整理して登録します。
3.就業ルールの違いで部署登録をわける:
同じ部署内に異なる働き方をするスタッフがいる場合、グループ分けをして独自ルールを設定し管理することを推奨しています。

 「部署」分けの例①

ここに注意! 独自ルールの扱いについて

・独自ルールがない場合は上位の部署の設定が優先です。
・部署で独自ルールがある場合は独自ルールが優先します。
・グループ分け(独自ルール)を多用すると管理や運用が複雑になるので、なるべく最小限の組織設計にすると
 運用が楽です。

!プラスα! 1つの部署に何十人も配属されている場合

MINAGINEでは、部単位で責任者を決め、その責任者が部内社員の勤怠を管理・承認します。
責任者が部内社員全員の勤怠把握が難しい場合は、部を更にグループ分けして適切な環境にするのが望ましいでしょう。

部署登録の前に:MINAGINE用の組織図(部署構造の作り方)を確認しよう

勤怠管理上のワークフローと社員ごとの就業パターンを洗い出し、MINAGINE用の組織図を作成します。

 所定就業時間・所定労働時間・勤務形態が異なる人は部署を分ける

所定就業時間・所定労働時間・勤務形態が異なる場合は、所定毎に、部署を細分化する必要があります。ただし時短勤務者の場合は、該当する社員のみ個別設定をすればよく、部署としてわける必要はありません。

 「部署」分けの例②

 時間外勤務の運用方法が異なる場合は部署を分ける

同じ部署内で、「申請がないと時間外勤務を認めないスタッフ」と「申請がなくても時間外勤務を認めるスタッフ」が混在している場合は、わける必要があります。
ただし、打刻時刻をすべて勤怠時刻と連動する場合は、ここで部署をわける必要はありません。

 「部署」分けの例③

ここに注意! 勤務形態で異なる勤怠時間の概念

「固定勤務制及びシフト制」と「フレックス制」や、「申請が必要な正社員」と「申請の必要がない派遣社員」、あるいは「勤怠時間の把握が必要な管理職」と「必要のない管理職」が職場に混在している場合は、設定を分ける必要があります。なお、フレックス社員には、早出・残業の概念がないので、ご注意ください。

部署を登録する:部署マスタを作成して登録してみよう!

操作画面設定 > 会社管理 > 部署 > 部署マスタ

 部署の新規追加・削除・構造の変更をするには

部署名および責任者の変更はいつでもできますが、 部署の新規追加・削除・構造の変更は、「改変」機能を使います。

 人事ユーザーガイドブック P20~24参照。

 テンプレートを使って部署の追加・変更を行う

画面から1つずつ追加する方法と、Excelで一覧を作成し、そのデータをアップロードする方法があります。詳しくは、人事ユーザーガイドブックを参照ください。
設定が完了したら、改変を確定します。

部署マスタ登録シート部署の登録・テンプレートのダウンロードは、
設定 > 会社管理 > 部署マスタより行います。

部署を登録する:登録した部署の権限を決める(有効にする)

メニュー設定 > システム管理 > 権限 > 部署の権限

部署ごとに「会社管理」「社員管理」「就業管理」「給与明細」へのアクセス権限有無をここで設定します。権限を「有効」にすると、その部署の人は該当項目へアクセスできるようになります。 「有効」にした場合のみ、その項目が画面に表示されます。

 →権限についての詳細は「2-6 打刻の設定」を参照。

役職登録の前に:MINAGINE運用上の「役職」とは

操作画面設定 > 会社管理 > 役職 > 役職マスタ

MINAGINEでは「役職」機能を使い、勤怠管理を承認する立場か否かを識別するようになっています。
そのため、社員ごとに役職を設定する必要があります。そのため、この役職は会社内の実役職名と一致する必要はありません。
なお、「人事権限」は通常の役職とは別に1つ設けることを推奨しています。運用管理者の立場で上長と同等の承認行為を行ったり、給与に関わる作業を行うため、権限をわける必要があるからです。

 「役職」設定の原則となる考え方

・勤怠管理の承認をする立場(上長権限)、承認される立場(一般社員権限)、運用管理者立場
 (人事権限)の3種類が基準です。社員ごとに、いずれかの立場を設定する必要があります。
・ただし、会社の運用次第で、3つの立場をさらに細分化し、役職名を増やしても構いません。
 初期設定では「上長(管理職)」「上長(非管理職)」「一般」「人事担当」を準備していま
 す。
・「上長(管理職)」権限は、勤怠管理の承認をする立場か否かでわけますので、
 同じ役職名でも承認立場になければ分けてください。
・社員への割り当ては、「2-3 社員の登録」で解説している社員登録時に行います。
 そこで割り当てるための「役職コード」をここで設定します。
・ここで設定した役職名は、社員には表示されません。

 役職マスタの登録・運用例


例1:実役職名に関わらず、4種類で運用する
・一般社員(非承認者)
・承認者とならない管理職(非承認者)
・承認者となる管理職
・人事担当
この場合、課長から部長に変わるなど、承認者立場のまま実役職名に変更が生じた場合でも、MINGINE上の役職設定を変えずに運用できます。


例2:社内の役職階層にあわせてベーシックな役職名を登録し、承認者に該当する層を定めておく

右の表の場合、8階層と「人事担当」の9種類を登録し、「課長以上が承認者」などと定めておきます。なお、右以外の役職名が追加された場合も、MINAGINE上では同等階層の役職名に置き換えて運用可能です。

管理職と非管理職の違いは?

一般社員は、申請や詳細記述が必要でも、管理職は不要な場合、管理職には申請や詳細記述を促す アラートを非表示にすることが可能です。
データ出力の際に「管理職を除く」「管理職のみ出力する」などの絞り込みが可能です。

人事権限・上長権限・一般権限とは?

人事権限は、全社員の勤怠管理が可能になります。
上長権限は、部下の勤怠管理・承認が可能になります。
一般権限は、自分の勤怠管理・申請が可能になります。詳しくは、「2-5 承認プロセスの設定・権限の割当」で解説します。

MINAGINE運用上の「職種」

操作画面設定 > 会社管理 > 役職 > 職種マスタ

職種ごとに勤務管理方法に差があったり、データを抽出するような作業の場合に、この区分を利用します。職種による勤務管理の差がなければ登録しなくても構いません。

 職種マスタの登録例

 人事ユーザーガイドブック P18~19参照。
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